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第8話 とらわれなの

ん…まぶしい

ここは、どこ?

どれくらい気を失っていたのだろうか?

窓も何も無い無機質な部屋。天井に灯りとカメラがあるくらいだ。…そういえば、あのローブの人…

一瞬だけど、あれは間違いない。あの顔は…

「お目覚めかな?」

「!?」

目の前のモニターには、スカリエッティの顔が映し出されている。

なぜ、こいつが…

「どういうことだ?なぜ、お前がここにいる?」

「くくく…さて、どういうわけかな」

「ふざけるな!早くここから出せ!」

「できない、と言ったら?」

「力づくで…」

「出れるかな?」

魔力が…結合しない。

「そこには、重度のAMFがかけられているからね。例え、S+の君と言えど、魔法は使えない。君のデバイスも役立たずと言うわけだ。」

「くっ…」

「くくくくく…」

「何が目的だ?」

「見つけたんだよ、ついに。」

「見つけた?」

「失われた地、アルハザード」

「そんな…まさか…」

「ヒントは、すぐ傍にあったのだよ。なぜ、気づかなかったのか…不思議でしょうがない。まぁ、これもNo.0のおかげだがね。」

「…No.0?」

「そうだ。ProjectF…その礎となった存在から生まれし、No.0。全ては彼女が目覚めたことから始まった。」

「彼女…あのローブの?」

「そう、君も逢っただろう?準備が出来次第、私は彼女と新たに生まれし2体の戦闘機人たちとアルハザードへ向かう。君は、それをそこで見ていれば良い。君の母親が叶えられなかった夢を私が叶えてあげようではないか!」

「ふざける…な」

「ん?」

「母さんの夢をお前になんか語らせない!」

「君の母親の夢を…ねぇ」

「お前の目的が何でも、絶対に私が…私達が、絶対にお前を止める!」

「ふむ…まぁ、それも良い。それぐらいの障害があったほうが楽しめるというものだ」

そう言ったスカリエッティの顔はひどく楽しそうに見える。楽しめる?やはり、まともじゃない…

「私が動き出すまでには、まだ準備もある。それが終わるまで、おとなしくしていたまえ」

「待て!まだ話は…」

「私の話は終わったのだよ。三日だ。三日後には準備ができる。そのときに、また話を聞こうではないか。」

「待て!あの子に…」

プツン、という音を出して、画面がブラックアウトする。

くっ・・・なのは…みんな…

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最終更新時間:2008年03月13日 10時02分21秒