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第26話 それからなの

数ヵ月後…

第1空隊訓練施設

「おい、聞いたか?今度来る教導隊の人の話」

「聞いた。なんでも、あのエースオブエースが来るとか」

ひそひそと噂話に花を咲かせる二人。話の内容からどうやら第12空隊のメンバーらしい。

「女、しかも20歳で教導隊のエースって言うくらいだから、そうとう怖い女なんだろうな」

「でも、雑誌で見たけど、結構、可愛い人だぜ」

「マジかよ…まぁ、どんなやつで第12空隊のエースである、このパトリック・コーラサワー様がちょいと捻って…」

「コホン!」

「「!!た、隊長!?」」

「くだらない話に花を咲かせている暇があったら、訓練に励んだらどうだ?」

上司からの叱責にひるむことなく、コーラサワーと名乗る男は反論する。

「そうはいっても、休憩時間くらい有効に…あれ?」

コーラサワーは、隊長の後ろにいる一人の女性の姿に気づいた。

そして、不覚にも彼の悪い癖が発動してしまう。

「俺は第12空隊のエース。パトリック・コーラサワー。そこの可愛いお嬢さん。良かったら俺とお茶でも」

「なっ!お前!?」

「ずいぶん突然の申し出ですね」

うろたえる隊長をさえぎるかのように、その女性が言葉を発した。

「確かに。じゃあ、俺はこれから訓練なので、その後ではどうですか?」

「良いですよ。そのときにあなたの体力が残っていれば…ね」

「それは…どういう…」

「あ…あ…」

それまで成り行きを見守っていたコーラサワーの友人が、震えだした手を必死に頭の上にかざし、敬礼の構えをとった。

「た…高町なのは一等空尉殿!」

「はい、なんですか?」

「え?え?」

状況を理解した友人と状況を全く理解していないコーラサワーには雲泥の差があった。

それをみかねた隊長が出した助け舟。その内容は…コーラサワーのその後の運命を決定付けるものだった。

「こちらは、このたび我々の部隊の教導を担当してくださる時空管理局本局教導隊の高町なのは一等空尉殿だ」

「…よろしくお願いしますね。コーラサワーさん」

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「それでは、今日の訓練は終了とします。お疲れ様でした」

「「「お疲れ様でした!!!」」」

目が覚めてから3ヶ月。リハビリを繰り返して、なんとか復帰を果たしてからの初めてのお仕事が終わった。

Mail boxを開くと、何通ものメールが来ていた。

はやてちゃんや守護騎士のみんな。

スバル、ティアナ、キャロ、エリオのフォワード陣。

フェイトちゃんやヴィヴィオ。みんなが心配して、メールをくれたらしい。

みんな、優しいな。

『ママげんき?おてがみのかきかた、フェイトママにおしえてもらったの。また書くね。 ヴィヴィオ』

『復帰おめでとうなー。また、美味しいもの食べに行こうなー。 八神はやて』

『元気ですか? 私はレスキューに戻って、元気にしてます。そう言えば、今度、飛行訓練を受ける予定です。いつかはなのはさんと同じ空を飛びたいなぁ…なんて思ってます。それでは、お体に気をつけて。 スバル・ナカジマ』

そっか、スバル、飛行訓練受けるんだ…。

ふと、青い空を見上げる。

天井なんかない突き抜ける青が懐かしくて、見つめていると溶けていきそうな感じが気持ちよかった。

魔法との突然の出会いから十数年。

初めて空を飛んだ日もこんな青い空だったっけ。

それからの私には、嬉しいことや悲しいこと、出会いや別れ。

ホントにいろんなことがあって、そのたびに、いっぱい笑って、いっぱい泣いた。

大怪我して、飛べなくなるかもしれなかった時期もあった。

それでも、私が苦しいときや辛いときには、気づけば傍にみんながいてくれた

だから…私を支えてくれてるすべての人に伝えたい。

私は笑顔でいます。元気です。

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最終更新時間:2009年08月11日 17時29分12秒