第1話 それは小さな異変なの
機動六課解散から半年。
私は、多くのものを教えてくれた人達…共に戦った皆と別れて、私は念願だった特別救助隊に配属され、日々、任務についていた。
皆と別れるのは寂しかったけど、機動六課の解散は私達のゴールじゃなくて…それぞれの夢の始まりだから、あれでよかったんだと思う。
そういえば、最近は、忙しくて連絡取れないけど…みんな元気かな?
「ナカジマー?ボーっとしてないで、さっきの事故の報告書、ちゃんと作っておけよ」
「わかってますよぉー」
「報告書を書くのだって、俺たちの仕事のうちの一つなんだからな」
「了解です」
うちの分隊長はすごく気さくな良い人で、とても頼りになる。そういう意味だと、なのはさんと似ているかな。
前の部隊の隊長で、私の憧れの人。空を飛べれば…とは別に思わないけど、なのはさんと一緒に飛べたら…なんてね。
あれ?メールが来てる。
『愛しいタイプ0』
え?
背筋が凍りつく感じがした。私をタイプ0と呼ぶ人を、私は一人しか知らない。
おそるおそるメールを開くと、そこには赤い文字でメッセージが書かれていた。
『愛しいタイプ0…君を迎えにいく準備が整った。待っていておくれ、必ず君を…手に入れる。From No.0』
準備?
手に入れる?
送信元は…ジェイル・スカリエッティ!?
まさか、あいつが…いや、そんなはずはない。
あいつは、今も時空管理局の拘置所に捕らえられているはず。
とりあえず、このことを誰かに伝えないと…
「それじゃあ、今日の訓練は終了。みんなお疲れ様」
「お疲れ様でしたー!」
さてと…今日もみんなの全体的な動きは良かったけど、訓練も2クール目に入って、少し動きが鈍くなってる子もいるかな。
あんまり無理させないように…でもギリギリまで戦えるように鍛える。
それが私の仕事。
そういえば、フォワードのみんなは元気かな。
私の教え子の中でも、たぶん一番きつい訓練と任務をこなした子達。
それぞれが夢を持って、そのために努力して、今はあの頃よりも一歩、夢に近くなったそれぞれの場所で頑張ってる。
あれ?端末には新着メールの表示がある。送信先…不明?なんだろ…
『高町なのは様。聖王の器をお守りいただきありがとうございます。いずれ、そちらに迎えに行きます。それまで…壊さないように。From No.0』
聖王の器…ヴィヴィオ?
スカリエッティ以外にも、ヴィヴィオを狙ってる…いや、というよりも、このNo.0…?これが戦闘機人のナンバリングだとすると、スカリエッティなら何かを知っているかもしれない。
とりあえずこのことを誰かに伝えないと…。
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最終更新時間:2008年03月05日 02時06分17秒