プロローグ
古い遺跡の前で二人の影が立っていた。
「ユーノ、一人で大丈夫か?」
「うん大丈夫・・・やっぱり僕が責任取らないと・・・」
「君の責任ではないと思うのだが。」
「けど僕が発掘してしまったから僕が集めないと・・・」
ユーノ・スクライア考古学者で遺跡の発掘や調査をしているかなり責任感が強い少年。
「俺もいければいいのだが・・・」
「あなたもやることがあるんですから。」
もう一人の青年はかなり心配そうにしている
「俺の仕事なんて後からでもできるそれに、君は攻撃系の魔法はほとんど使えないじゃないか。あ、そうだ・・・」
青年は何かを思いついたようだいきなりかばんの中を探し始めた。
「どうしたんですか・・・?」
「これを・・・」
青年の手に乗っているのは丸く赤い宝石のようなものだった
「これは・・・デバイス・・?」
「そう、インテリジェントデバイス・レイジングハート・・・ユーノはデバイス持ってなかったから。」
「でもこれはあなたの大切な物なんじゃ・・・」
「いいんだ・・・人の役に立ってこそのデバイスだこれがあれば少しは楽になるだろう。」
「まあ・・・そうですが。」
ユーノは少し考えて
「わかりました・・・このデバイスをお借りします、必ず返しに着ますので。」
「ああ・・・そうだな。それとRHは今の状態では、力を発揮することはできないんだ。RHは自分で主を選定するから RHに選ばれた者でないと真の力を発揮しないんだ。」
「じゃ僕は・・・」
「残念ながら選ばれていない。」
選ばれていないときいて少しがっかりするがきをとりなおして
「そうなんですか・・・じゃなぜ僕にRHを?」
「RHはパスワードを使っての簡易起動ができるそれでも十分に力が出せる。パスワードを使わずに起動できればさらに力を使うことができるんだ。」
(まあ・・・さらに上の力を出す方法もあるんだが今は、必要ないだろう。)
「そうなんですか・・・」
「起動パスワードは『我使命を受けし者なり 契約のもと その力を解き放て 風は空に星は天に そして不屈の心はこの胸に』だ」
「わかりました、では行きますので。」
「気をつけてな。」
「はい・・・」
ユーノの足元が光りだすと姿が消えその場には一人の青年が残った。
「かなり心配だ・・・」
青年は何かを考えながら歩きだした
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最終更新時間:2008年10月17日 18時46分17秒